訪問看護ステーション「あみさん」を紹介してもらったのは、あんしんケアセンターを通じてでした。最初は何も知らず、不安もありましたが、最初から最後まで本当に丁寧に寄り添ってくださって、感謝しかありません。病院ではなく、住み慣れた家で最期を迎えさせてあげられたこと。この選択をして、本当によかったと今も思います。
今年(2025年)のお正月のことです。もともと正月らしいことは何もするつもりはなかったのですが、妻がふと「お雑煮が食べたい」と言ったんです。あの時の、お雑煮を作ってくれたことは、忘れられません。
私一人では材料をそろえるのも大変で、どうしようかと思っていたところ、あみの訪問看護のスタッフさんが全て準備して、作ってきてくれました。
妻はとても嬉しそうで…あの時の笑顔は、今でも忘れられません。看護という枠を超えた“気遣い”に、心から感謝しています。
自宅で過ごせたことが、何よりも幸せだったと思います。妻は入退院を何度も繰り返してきましたが、自宅で過ごす時間は明らかに表情が違っていました。
最期の日々も、「お茶が飲みたい」「うどんが食べたい」と、私に話しかけてくれる姿がありました。家にいることで、心が落ち着いていたのだと思います。
妻が残したノートには、家族への想いがたくさん書かれていました。とくに、子どもたちのことを心配する言葉が多く、どれだけ家族を思っていたのかが伝わってきました。家にいられたことで、そうした想いを私たちも感じながら過ごせたことが、心の支えになっています。
最期の表情は、本当に安らかでしてた。
病院にいた頃と比べて、自宅に戻ってきてからの妻の顔つきはまるで違いました。
最期の瞬間も、とても穏やかな表情で…
それを見て、「やっぱり家で看取れてよかった」と、心から思えました。
訪問看護を利用することに、不安を感じる方も多いかもしれません。
でも、あみさんのように、専門性だけでなく、心まで支えてくれるスタッフがいることで、家族の気持ちも本当に救われます。
自宅で過ごすという選択肢を、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。そして、「こんなに良い看取り方があるんだ」と、実感してもらえたらと思います。
今思えば、「もっと早く出会えていたら」と感じることもあります。
それでも、妻が笑顔で旅立てたこと、家で最期まで一緒に過ごせたことは、私たち家族にとってかけがえのない時間になりました。